「建築と建設」「増築と改築」の違いについて解説

 

「建築」とは、主に建物を建てる場合に使います。

「建設」は、“大きな物をつくる”という意味であり建築工事に土木工事を合わせたイメージです。

 

「増築」とは、すでにある建物に“追加して床面積を増やす”ことを意味します。別棟を建てることも増築です。

「改築」は、元々あった建物の構造部分の一部、もしくは全部を取り壊して改めて作り直すことを指します。

 

建築とは、建(た)て築(きず)くという意味であり、主に建物を建てる場合に使います。

一方、建設は大きな物をつくるという意味であり、建築工事に土木工事を合わせたイメージになります。

「建築」という用語は、法律で次のように定義されています。

 

「建築物を新築し、増築し、改築し、または移転することをいう。」(建築基準法第2条1項13号)

 

建築物を①「新築」②「増築」③「改築」④「移転」することが建築であるとしています。

①「新築」とは、なにもないところに新たに建物を建てることです。

②「増築」とは、すでにある建物に、追加して床面積を増やすことを意味します。

今ある部分に増やすイメージですが、別棟を建てることも増築です。

 

問題は③「改築」です。改築はなんとなくリフォームのイメージがありますが、厳密に言うと少し違います

改築は元々あった建物の構造部分の一部、もしくは全部を取り壊して、ほぼ同じような建物を改めて作り直すことを指します。

基礎や梁だけ残して、全部やりかえるのは改築になりますが、お風呂やキッチン、壁紙だけを交換するのは、改修にあたります

改修とは、建物の構造部分を壊さずに修理を行う場合を意味します。

④「移転」は、現在ある建物をそのままの状態で移動する建築工法である曳家(ひきや)を指します。